2008年01月06日
帯に短し、襷に長し。
NikonS3の復刻版製造が世紀末に企画されたことは知っていた。だが、NikonSPも作っていたとは思いもよらなかった。ましてや、S3のブラック版も途中参戦したなんて論外だ。うれしいけど……。
2500台程度の受注生産ということだったが、どちらもまだ未開封物が入手できる。売れていないということだ。
僕でさえ、S3やSPなら、Fと同じスタイルの筐体だからなんら違和感なく使える。プリズムを積んでないから限りなく軽いし、ミラーのショックもない。広角レンズと共に使うならベターなカメラだろう。
ただ、どうしてS3に50mm、SPに35mmを標準添付したのだろう。
NikonS3
S3のいいところは、ファインダーのフル画面で35mmが使えること。これは、LeicaM3に対するM2の存在価値と同様だ。
▲S3に50mmを添付したら、ファインダーの中央部だけ使うことになってもったいない。
NikonSP
SPのいいところは、50mm~135mmという広範囲でファインダーがフレーム枠自動切り替えとパララックス自動矯正に対応することだ。ちなみに、二つ目の窓は28・35mm専用だから、パララックスの調整など事実上不要。
▲SPに35mmを添付したら、せっかくの万能ファインダーは宝の持ち腐れ。
父もそうだったが、カメラ基地外は、欲しいと思ったものを全部買ってしまう傾向があるので、復刻版は3種類とも買ったという猛者もたくさんいるらしい。でも、初期に買っていれば150万円は下らない。SPやS3登場初期のころの物価対比からすれば、それでも安いのだが、今となっては高すぎるのだ。
そんな悩みを持つ復刻SP・S3ユーザ対象に、28mm・35mm・50mm・105mmあたりの単体レンズをNikonが販売してくれさえすれば、みんな幸せになれたのに……と思う。もちろん、新しいラインを起こしても、変態爺さんしか買ってくれないから、それは実現しない。
そんなことに興味を持っている僕は、30万ちょっとで買える真っ黒なS3にくらっと来たが、「50mmは要らんし……。」とやはり思いとどまった。沈胴でもない標準レンズに興味はわかない。
LeicaならM6のフルセットとCLが親父の遺品の中にあるはずだから、28~135mmまでならカバーできる。
そう。もう銀塩カメラは買わないのだ。買ってはいけないのだ。
それにしても、僕のNikomatFT+MicroNikkor5.5cm(プリセット版)を貸して、20年たっても返してくれない某H君は、あのレンズの価値が分かっているのだろうか?ボディはゴミだけどな。
★余談
NikonSPは目標であったLeicaM3に追いつき、一部では追い越したすばらしいカメラであったが、その最大の特長が長焦点レンズ対応の高性能ファインダーであったことにより、長焦点においてより優れたファインダー機構を持つ、自社のNikonF(シャッター・フィルム駆動部はほぼ同一)に、あっと言う間に葬り去られた。まさに、「生まれたときが遅すぎた」カメラであった。
一眼レフは間違いなく万能カメラであるが、レンジファインダーカメラは短焦点レンズの使用においてその存在価値を見出せると思う。
2500台程度の受注生産ということだったが、どちらもまだ未開封物が入手できる。売れていないということだ。
僕でさえ、S3やSPなら、Fと同じスタイルの筐体だからなんら違和感なく使える。プリズムを積んでないから限りなく軽いし、ミラーのショックもない。広角レンズと共に使うならベターなカメラだろう。
ただ、どうしてS3に50mm、SPに35mmを標準添付したのだろう。
NikonS3
S3のいいところは、ファインダーのフル画面で35mmが使えること。これは、LeicaM3に対するM2の存在価値と同様だ。
▲S3に50mmを添付したら、ファインダーの中央部だけ使うことになってもったいない。
NikonSP
SPのいいところは、50mm~135mmという広範囲でファインダーがフレーム枠自動切り替えとパララックス自動矯正に対応することだ。ちなみに、二つ目の窓は28・35mm専用だから、パララックスの調整など事実上不要。
▲SPに35mmを添付したら、せっかくの万能ファインダーは宝の持ち腐れ。
父もそうだったが、カメラ基地外は、欲しいと思ったものを全部買ってしまう傾向があるので、復刻版は3種類とも買ったという猛者もたくさんいるらしい。でも、初期に買っていれば150万円は下らない。SPやS3登場初期のころの物価対比からすれば、それでも安いのだが、今となっては高すぎるのだ。
そんな悩みを持つ復刻SP・S3ユーザ対象に、28mm・35mm・50mm・105mmあたりの単体レンズをNikonが販売してくれさえすれば、みんな幸せになれたのに……と思う。もちろん、新しいラインを起こしても、変態爺さんしか買ってくれないから、それは実現しない。
そんなことに興味を持っている僕は、30万ちょっとで買える真っ黒なS3にくらっと来たが、「50mmは要らんし……。」とやはり思いとどまった。沈胴でもない標準レンズに興味はわかない。
LeicaならM6のフルセットとCLが親父の遺品の中にあるはずだから、28~135mmまでならカバーできる。
そう。もう銀塩カメラは買わないのだ。買ってはいけないのだ。
それにしても、僕のNikomatFT+MicroNikkor5.5cm(プリセット版)を貸して、20年たっても返してくれない某H君は、あのレンズの価値が分かっているのだろうか?ボディはゴミだけどな。
★余談
NikonSPは目標であったLeicaM3に追いつき、一部では追い越したすばらしいカメラであったが、その最大の特長が長焦点レンズ対応の高性能ファインダーであったことにより、長焦点においてより優れたファインダー機構を持つ、自社のNikonF(シャッター・フィルム駆動部はほぼ同一)に、あっと言う間に葬り去られた。まさに、「生まれたときが遅すぎた」カメラであった。
一眼レフは間違いなく万能カメラであるが、レンジファインダーカメラは短焦点レンズの使用においてその存在価値を見出せると思う。
Posted by p2b_b at 21:16│Comments(0)
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