武人埴輪……その3
さて、切手に採用された国宝の武人像は大魔神のモデルだと思われるが、彼に兄弟がいることについては専門家や好事家以外にはあまり知られていない。僕は、兄弟の存在を書物で知ったが、ごく最近の青天の霹靂にあたった。
後の三人が兄弟である。特に最後のは弟かな?
五番目は、シアトルにいるそうで、大きな画像は公開されていなかった。
どうして一体だけが国宝かと言えば、保存状態・仕上がり・スタイルのどれについても、兄弟の中で最高級だからだろう。他は、せいぜい重文の扱い。
いずれも群馬県出土とされ、サイズ・作風・表情に共通点が多々あり、まさに「同工異曲」と言えそうだ。同一の作者か同一の工房の製造であろうと専門家は考えている。ちなみに、大魔神のところでチェックを入れた胸の前のリボン(紐)がすべての埴輪にほどこされているが、他の武人埴輪とはこの部分でもある程度区別ができると、僕は感じた。
「埴輪武装男子立像」で検索してみると、多々勉強できる。
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